Model Fは、Model Eによく似ていますが、始動システムが手動式プルススターターからキックスターターに変更されています。
仕様
- 生産年月 :
- 1954年3月 - 1955年4月
- 全生産台数 :
- 32,701台
- 排気量 :
- 125cc
- ボアxストローク :
- 52mm × 58mm<
- 気化器 :
- Dellorto(デロルト) MU 14C1
- 変速機 :
- Teleflex(テレフレックス)社製ハンドシフトレバー式3段
- 最高出力 :
- 3.8PS/4,500r.p.m
- 最高速度 :
- 70Km/h
- タイヤ :
- 4×8
- ブレーキ :
- プレススチール・ドラムブレーキ
- 燃料タンク容量 :
- 5.9L(リサーブ0.7L)
- 燃料消費量 :
- 60Km/L
- 車両重量 :
- 60Kg
- 全長 :
- 1,760mm
- 全高 :
- 950mm
- 全幅 :
- 660mm(ハンドルバー)
- 塗色 :
- グリーン、グレー、ブラウン、全てメタリック色
- 価格 :
- 112リラ(当時)
- 備考 :
- 空冷エンジン、プレート・マジーンには座席を備えていた。
特徴
初期のLambretta 125 Eモデルは、スターター装置、フロアボードおよびトランスミッション・ケースを交換することによってFバージョンに変わりました。フレーム番号にはまだ「E」の文字が含まれています。その後は下側のステムを変え「F」の文字が刻印されました。このモデルは125Eと同じ配色とサドル・カラーがあります。
- 初期のモデル :
- 1本のスタッド・ボルトで固定されたエンジンにTeleflexケーブル・サポート、トランスミッション・ハウジングに電気ペンで記入されたエンジン番号、サンドキャスト・トランスミッション・ケーシング。
- バージョンI (1954年4月‐5月) :
- フレームとサドルは、125 Eと同じく(刈り込んだ水平ネジ付き)、ダークグリーンサドル。これは移行モデルであり、生産の時期によって標準的なサンドベージュな塗装ワークである125 Eの配色、もしくはサンドベージュな塗装ワークを使ったバージョンIIの配色が使用されます。
- バージョンII(1954年中頃‐1954年末) :
- 150Dのようなサドル・フレーム(クロムメッキされた円錐形のスプリング付きフロント・サドル)。
- FバージョンII(正式名称) (1954年4月‐5月) :
- D型フロント・フォーク、高くしたハンドル・バー、外部HTコイルとコンデンサー、ステアリング・ロック・フィッティング付きヘッドランプ・ブラケット。
年別フレーム番号
- 1954年 :
- 042355 – 069064
- 1955年 :
- 069065 – 075057
配色と仕上げ
注意! この情報は、モデルEと同一であった最も初期のモデルを除外しています。
- ボディ・カラー・パーツ :
- フォーク、フォーク・カバー、フレーム、レッグシールド、燃料タンク、グローブボックスとカバー、2つのグローブボックス・クロスメンバ、ヘッドランプ。フロントとリア・マッドガード、ステアリング・ヘッドバッジマウント(金属マウントのモデルのみ)、ホイール・ハブ、ホイール・リム、フロント・ブレーキ・シュー・バッキング・プレート、フロント・サドル・フレーム、リア・サドル・フレーム、スタンド、スペア・ホイール・ホルダー、トーションバー・レバー(左、フロアボードの下) 。
- クランクケース :
- アルミニウム塗料。
- キャブレター :
- カドミウムメッキのエア・フィルターグリルにアルミダイカストボディと「ティッカー」、カドミウムメッキされたネジとフィッティング。
- コントロール・ケーブル・シース :
- グレー。
- ブルー・ボディ :
- グレー・ゴム。
- ベージュ・ボディ :
- ベージュ・ゴム。
- サドル :
- リアに「Innocenti」と書かれたダークグリーン、グレイン仕上げのイミテーション・レザー。
- サイレンサー :
- ボディマットなブラック、クロムメッキされたヘッダー・パイプとサークリップ
カドミウムメッキパーツ(初期の機体のみニッケルメッキ)。
- フロントフォーク :
- フロント・ホイール・キャリアとナット。
- フレーム/ボディ :
- すべてのネジとボルト、ルブリケータ―、ステアリング・ヘッドの下部にベアリング・キャップ、特殊ワッシャー、ブッシュ、トーションバー・レバー(右側、変速機コントロールの下)。
- 電気パーツ :
- ライト・スイッチ・カバーのネジ、ホーン・ブラケット。
- エンジン :
- レバー、スタッド、ネジ、オイル・プラグ、完全なTeleflexシース。
- ホイール :
- ナット、ブッシュ、ホイール・ハブ・ブレーキ・レバー。
研磨パーツ
- エンジン :
- アレンボルト。
光沢パーツ
- フレーム :
- ヘッドランプ・ブラケット。
メンテナンス・データ
- 燃料/オイル混合物 :
- 5%
- 点火プラグ :
- Bosch(ボッシュ) 225ショート・スレッド
- 潤滑油 :
- SAE 15/50、300g
- 終減速機 :
- SAE 140、約100g
- キャブレター :
- Dellorto(デロルト)社製 MU 14C1 : 最大ジェット72 ジェット270 - バルブ40
- 点火進角 :
- 25°、フライホイール円周より24.5mm前方
Lechlerシステム・カラー
- オリーブグリーン 8021
- サンドベージュ 8029
- ライトグレー 8012
- アルミニウム(エンジン/フレーム):Fiat 690アルミニウム塗装