Model MK Dは、インチェンティが世界中でLambrettaの製造ライセンスを販売し、イタリア以外の国で作られた最初のモデルです。
仕様
- 生産年月 :
- 1951年12月 - 1958年11月(1954年10月 - 1956年12月)
- 全生産台数 :
- 135,482台(54,593台)
- 排気量 :
- 125cc(148cc)
- ボアxストローク :
- 52mm × 58mm(57mm × 58mm)<
- 気化器 :
- Dellorto(デロルト) MU 18 B2/MU 18 B3(Dellorto(デロルト) MU 19 B4)
- 変速機 :
- Teleflex(テレフレックス)社製ハンドシフトレバー式4段(2ケーブルによるハンドシフトレバー式4段)
- 最高出力 :
- 5.0PS / 4.600r.p.m(6.0PS / 4.750r.p.m)
- 最高速度 :
- 70-75Km/h(75-80Km/h)
- タイヤ :
- 4×8
- ブレーキ :
- アルミニウム・フィン付きドラムブレーキ
- 燃料タンク容量 :
- 6L(リサーブ0.7L)/6.3L(リサーブ0.7L)
- 燃料消費量 :
- 50Km/L
- 車両重量 :
- 70Kg(75Kg)
- 全長 :
- 1,770mm
- 全高 :
- 960mm
- 全幅 :
- 760mm(ハンドルバー)/740mm(ハンドルバー)
- 価格 :
- 135リラ / L129リラ(当時)
特徴
- バージョンI(1951年~1952年) :
- アルミニウム製エンド・キャップ付きクロムメッキされたスチール・ハンドルバー、小型ペダル(1952年中からはケーブル操作とより大きなペダルに修正)、25 Cタイプの円錐形工具キャリア・チューブ付きサドル・フレーム(1952年中からはクリップで閉じた円筒形の工具キャリア・チューブとキャップ付きの新しいサドル・フレームに修正)、クロムメッキされたのカバー付きブラック2ポジション・ライト・スイッチ、「フラワー」グリル付きホーン、滑らかなフォーク・カバー(1952年中からはより大きなブッシュを含めるためにインデント)。プレーン・ベアリングに搭載されたエンジン(1952年中からはサイレント・ブロック)。125 Dの初期のモデル:小型な125 Cの留め金付きリア・ツールボックス。リターン・ダンパの取り付けを可能にするように意図された、トーション・バー・マウントの近くのエンジン・カバーでの第2のポートホールは実際には採用されなかった。
- バージョンII(1953年) :
- プラスチック製レバー付きアルミニウム製の調整可能なハンドルレバー、フロント・ブレーキは125mmに拡大、リア・サドルには乗客グラブ・ハンドル、アイボリー・カラー・プラスチック製の2ポジション・ライト・スイッチ、伝統的なグリル付きホーン(1953年2月頃から)。カバー付きツールボックス蓋ロック。
- バージョンIII(1954年) :
- クラッチとフロント・ブレーキ・レバーでのケーブル調整装置、ダークグリーン・サドル・カバー、フロント・ポジション・ライトとクロムメッキされたカバー付き3ポジションホワイト・ライト・スイッチ(1954年中から)、ハンドシールド付きグリップ。
- 最終バッチ(1955年) :
- クロムメッキされたスチールのハンドルバー(調節可能でプラスチック製のレバー付き)、フロント・フォークのステムに潤滑油。
- 最後のモデル :
- トランスミッション・ハウジングにリア・ダンパーの設置。
年別フレーム番号
D 125 MK I
- 1951年 :
- 000001 – 003865
- 1952年 :
- 003866 – 068543
- 1953年 :
- 068544 – 069000
D 125 MK II
- 1953年 :
- 069001 – 091566
- 1954年 :
- 122032 – 122641
- 1954年 :
- 091567 – 122030
D 150 MK II
- 1955年 :
- 005001 – 038758
D 125 MK III
- 1955年 :
- 122642 – 122992
- 1956年 :
- 122993 – 123142
D 150 MKIII
- 1957年 :
- 038759 – 059593
配色と仕上げ
- ボディ・カラー・パーツ :
- フォーク、フォーク・カバー、フレーム、レッグシールド、燃料タンク、ツールボックスとカバー、2つのグローブボックス・クロスメンバ、ヘッドランプ、フロントとリア・マッドガード、ステアリング・ヘッド・バッジ・マウント。
- アルミニウム塗装 :
- ホイール・ハブ、ホイール・リム、フロント・ブレーキ・シュー・バッキング・プレート、フロントとリア・サドル・フレーム(すべての大小スプリングを含む)、スタンド、2つのアンダーフロア・クロスメンバ、スペア・ホイール・ホルダー、ナンバー・プレート・ホルダーとツール・チューブ・ストラットとカバー、トーションバー・レバー。
- クランク・ケースとフライホイール・カバー :
- アルミニウム塗装。
- キャブレター :
- エア・フィルターは、アルミニウム・シルバー塗装、研磨仕上げボディ、ニッケルメッキされたネジとフィッティング、アルミダイカストのカバーと「ティクル」。
- コントロール・ケーブル・シース :
- グレー、ニッケルメッキ仕上げのTeleflexシース(1954年中からカドミウムメッキ)
- サドル :
- リアに「Aquila Continentale」と書かれたミッドブラウン、グレイン仕上げのイミテーションレザー。リアサドルの形は正方形または三角形のいずれかである(1951年~52年のみ)。
- 1954年からはリアに「Innocenti」と書かれたダークグリーン、グレイン仕上げのイミテーション・レザー。
- サイレンサー :
- マットなブラック。
ニッケルメッキパーツ(54年中まで)/カドミウムメッキパーツ(54年中から)
- フロントフォーク :
- フロント・ホイール・キャリア、ネジとピン。
- フレーム :
- すべてのネジとボルト、ルブリケータ―、ステアリング・ヘッド下部ベアリング・キャップ、トーションバー8字形クリップ、特殊座金、ブッシュ。
- 電気パーツ :
- ホーンステムとクリップ、ライト・スイッチ・カバーのネジ。
- エンジン :
- レバー、スタッド、ネジ、オイル・プラグ、エンジン・ベアリング(静音ブロックス付きモデル)、エンジン・ベアリング・ダスト・キャップ(プレーン・ベアリング付きモデル)。完全なTeleflexシース。
- ホイール :
- 小さなキャップ・ナット、ブッシュ、ホイール・ハブ・ブレーキ・レバー。
※ 1954年中にカドミウムメッキ(白い亜鉛に類似)は、ニッケルメッキの代替として導入されました。この新処理は、ニッケルメッキ資材在庫が枯渇した時に採用されました。そのため、1954年-1955年のLambrettaには、ニッケルメッキパーツとカドミウムメッキパーツの両方のパーツが使われています。
研磨パーツ
- エンジン :
- 大小のアレンボルト
光沢パーツ
- フレーム/ボディ :
- ハンドルバー・レバーとグリップ・キャップ(1951年~1952年のみ)。サイド・パネル・レバー(LDのみ)。ハンドルバー、セントラル・クランプとレバー・キャリア(1953年~1954年)、フロアボード・ランナー。
メンテナンス・データ
- 燃料/オイル混合物 :
- 5%
- 点火プラグ :
- Bosch(ボッシュ) 225ショート・スレッド
- 潤滑油 :
- SAE 15/50、400g
- 終減速機 :
- SAE 140、約100g
- キャブレター :
- Dellorto(デロルト)社製 MA 18B2 : 最大ジェット75、最小40、バルブ50
- Dellorto(デロルト)社製 MA 18B3 : 最大ジェット70、最小45、バルブ75
- Zenith(ゼニス)社製 : 最大ジェット102、最小40
- 点火進角 :
- Marelli(マニエッティ)社製 : フライホイール円周より34-39.5mm前方
- Filso(フィル祖)社製 : フライホイール円周より32-34mm前方
Lechlerシステム・カラー
- オリーブグリーン : 8021
- ライトシャモア : 8055
- サンドベージュ : 8029
- アルミニウム(エンジン/フレーム) : Fiat 690アルミニウム塗装