シリーズIIIとそれ以降すべてのモデルは、「スリム・スタイル」という愛称で呼ばれました。シリーズIとシリーズIIに比べて、シリーズIIIのスクーターがよりスリムで軽やかになったからです。この「スリム・スタイル」は、LI、TV、SX、GPのすべてのモデルの特徴です。
仕様
- 生産年月 :
- 1961年12月 - 1967年11月 / 1962年1月 - 1967年5月
- 全生産台数 :
- 146,000台 / 143,091台
- 排気量 :
- 123cc / 148cc
- ボアxストローク :
- 52mm × 58mm / 57mm × 58mm
- 気化器 :
- Dellorto(デロルト) SH 18
- 変速機 :
- ハンドコントロール式4段
- 最高出力 :
- 5.5PS/5,200r.p.m / 6.6PS/5,300r.p.m
- 最高速度 :
- 72Km/h / 82Km/h
- タイヤ :
- 3.5×10
- ブレーキ :
- アルミニウム・フィン付きドラムブレーキ
- 燃料タンク容量 :
- 8.7L
- 燃料消費量 :
- 48Km/L / 42Km/L
- 車両重量 :
- 105Kg
- 全長 :
- 1,825mm
- 全高 :
- 1,035mm
- 全幅 :
- 700mm
- 価格 :
- 134リラ / 159リラ(当時)
特徴
- バージョンI(1962年) :
- LI II型フットボード・トンネル(2つの下向きのサイドの間の幅:120mm)、バネなしのサイドパネルの防振バッファー、小型、正方形のダイアル(LI 2タイプ)付きスピードメーター・ケーブル。バッテリー(150のみ)のある、オフ・スイッチに単線に接続した(125のみ)電気システム。
- バージョンII(1962年最後~1965年中頃) :
- より大きなフットボード・トンネル(2つの下向きのサイドの間の幅:120mm)、バネのないサイドパネルの防振バッファー、大型ダイヤル付きスピードメーター・ケーブル、バッテリなしの、2つの一体化の気筒の電気システム、小型金属バネを装備したパネル防振バッファ(1964年中頃から)。
- バージョンIII(1965年中頃〜1967年5月) :
- ハンドルバーとレッグシールド間のクロムメッキされたリングが除去、サイドパネル・クランプが簡素化、歯車なし(1966年1月より)。
- バージョンIV(1967年9月 ~ 1967年11月(125のみ)) :
- LI 4プレフィックス・フレーム、アルミニウム・ハンドルなしのサイドパネル、長方形のフロント・バッジ、「Lambretta・Innocenti」リア・スクリプト、異なる配色(下記参照)。
年別フレーム番号
LLI 125 III
- 1961年 :
- 001001 – 004126
- 1962年 :
- 004127 – 052478
- 1963年 :
- 052479 – 102944
- 1964年 :
- 102945 – 128292
- 1965年 :
- 128293 – 144245
- 1966年 :
- 144246 – 146268
- 1967年 :
- 146269 – 149473
LI 150 III
- 1962年 :
- 600001 – 648718
- 1963年 :
- 648719 – 696740
- 1964年 :
- 696741 – 714020
- 1965年 :
- 714021 – 731136
- 1966年 :
- 731137 – 742068
- 1967年 :
- 742069 – 742982
150 Liの配色
125 Liの配色
125 Liと150 Liの仕上げ
- ブラック仕上げ :
- リア・ダンパー。
- クランクケース :
- 裸アルミニウム。
- キャブレター :
- 気化器本体とフロート・チャンバーのカバーは裸アルミニウム、亜鉛メッキされたネジとフィッティング。
- コントロール・ケーブル・シース :
- グレー。
- サドル :
- リアに「Innocenti」と書かれた黒のイミテーション・レザー。
- サイレンサー :
- アルミニウム。
クロムメッキパーツ
- フレーム :
- ブレーキ・ペダル、フレーム・チューブ・ケーブル・クリップ、レッグシールドに「Lambretta 175 TV」スクリプト、ステアリング・ヘッドの下にリング、ネジ式キックスターター・レバー・ブッシュ。
- 電気パーツ :
- ヘッドランプ・ベゼル、右ライト・スイッチのネジ、イグニッション・ロック・ベゼルとカバー。
- エンジン :
- キックスターター・レバー。
亜鉛メッキパーツ
- フロント・フォーク :
- ネジとピン、下部ステアリング・ヘッド・ベアリング・ダスト・キャップ、ホイール・キャリア。
- フレーム :
- すべてのネジとボルト、特殊ワッシャ、ブッシュ。サイドパネルの内部キャッチ、サイドパネルのロック・プレート。
- 電気パーツ :
- 整流器ボックス(150LI)。
- エンジン :
- レバー、スタッド、ネジとナット、オイル・キャップ、潤滑油。
- ホイール :
- プレーンとキャップ・ナット、ブッシュ、ホイール・ハブ・ブレーキ・レバー。
研磨パーツ
- エンジン :
- エア・フィルター・パイプ固定用のスプリング(バージョンIIIのみ)。
- フレーム :
- サイドパネル・キャッチ用のプレートと形状バー、スタンドのばね、ブレーキ・ペダル・スプリング、燃料タンク・サポート・ストラップ(1962年のみ)。
光沢パーツ
- フレーム :
- 燃料タップとチョーク・レバー、サイド・パネル・レバー、ハンドルレバー、サイドパネルにLambrettaのスクリプト、フロアボード・ランナーとフェルール、レッグシールド・プロファイル端子、リア・バッジ・マウント・エッジ、グローブボックス・ロック・レバー。
- フレーム(150 LIのみ) :
- ハンドルレバー・キャリア。
- 電気パーツ :
- ハンドルバーのオフ・スイッチ、ライト・スイッチ・カバー。
125 Liと150 Liのメンテナンス・データ
- 燃料/オイル混合物 :
- 2%
- 点火プラグ :
- Bosch(ボッシュ) 225/240 ロング・スレッド
- 潤滑油 :
- SAE 90、600cc
- キャブレター(125 LI) :
- Dellorto(デロルト)社製 SH 1/18 : 最大ジェット98、最小ジェット42、バルブ1
- キャブレター(150 LI) :
- Dellorto(デロルト)社製 SH 1/18 : 最大ジェット105、最小ジェット45、バルブ1
- 点火進角 :
- 22°-24°、フライホイール円周より32-33mm前方
Lechlerシステム・カラー
- 150 Li :
- グレー 8068(初期のモデルのみ)
- ニューホワイト 8059
- ニューブルー 8038
- ナイルグリーン 8015
- ルビーレッド8047
- 125 Li :
- グレー 8068
- イゼオブルー 8035
- ベージュ
- アクアマリンブルー 8030(LI 4のみ)
- ニューホワイト 8059(LI 4の内部のパーツのみ)