Model BはModel M(A)の後継モデルです。主な変更は、ハンドシフトレバー式ミッションの採用です。この機能はそれ以降のモデル全てに採用され続けました。
仕様
- 生産年月 :
- 1948年11月 - 1950年1月
- 全生産台数 :
- 35,014台
- 排気量 :
- 125cc
- ボアxストローク :
- 52mm × 58mm
- 気化器 :
- Dellorto(デロルト) MA 16
- 変速機 :
- ハンドシフトレバー式3段
- 最高出力 :
- 4.1PS / 4.500r.p.m
- 最高速度 :
- 65-70Km/h
- タイヤ :
- 3.50×8
- ブレーキ :
- スチール・シューズ付きドラム・ブレーキ
- 燃料タンク容量 :
- 6L(リサーブ0.8L)
- 燃料消費量 :
- 30Km/L
- 車両重量 :
- 60Kg
- 全長 :
- 1,620mm
- 全高 :
- 880mm
- 全幅 :
- 650mm(ハンドルバー)
- 価格 :
- 170リラ(当時)
- 備考 :
- 空冷エンジン、リアシートおよびフット・レストはオプショナルパーツ
特徴
- フレーム番号が約20,000番までの車体 :
- かかと作動式ブレーキ・ペダル、内部クラッチ・コントロール、ランプ・フェアリング上のライト・スイッチ(最後の2000バージョンIでは右側のレバー・マウントに移動)、タンクとツールボックスの間に円筒状のゴム・ストップ、垂直スプライン付きキックスターター・レバー。
- フレーム番号が約40,000番までの車体 :
- つま先作動式ブレーキ・ペダル、外部クラッチ・コントロール、右側のレバー・マウントにライト・スイッチ(最初の5000バージョンIIでは停止ボタンがまだフレームに取り付けられていた)、タンク/グローブボックス・ゴム・ストップが除去、水平スプライン付きキックスターター・レバー。
- 生産終了まで :
- 内部リア・サスペンションの性能が向上し、ネジで固定された。グローブボックスのリッド・サポート・バッファーが除去。
年別フレーム番号
- 1948年 :
- 000001 – 001855
- 1949年 :
- 001856 – 033176
- 1950年 :
- 033177 – 035014
Model B
配色と仕上げ
- ボディ・カラー・パーツ :
- フォーク、ステアリング・ヘッド・カバーとサイド・プレート、フレーム、ランニングボード、タンク、ツールボックスとフタ、フロントとリア・ランプ・ハウジング、乗客ランニングボード、リア・マッドガード(2つ)。
- Fiat 690アルミニウム塗装 :
- ステアリング・ヘッドに2本のフォーク・サポート・アーム、ホイール・ハブ、ホイール・リム、フロント・ブレーキ・シュー・バッキング・プレート、タンク/サドル・クロスメンバー。フロント・サドル・フレームとリア・サドル・フレーム、スタンド、グローブボックスとエンジンとの間のブロンズ・サポート。
- クランク・ケースとフライホイール・カバー :
- アルミニウム塗装。
- キャブレター :
- Zama(ザマ)社製。本体及びフィルターはアルミダイカスト、細部とネジにはクロムメッキ。
- コントロール・ケーブル・シース :
- シルバーグレー。
- ブルー・ボディ :
- グレー・ゴム。
- ベージュ・ボディ :
- ベージュ・ゴム。
- サドル :
- リアに「Continentale produzione selle Aquila」と書かれたダークブラウンのイミテーション・レザー、オプションでリアル・レザーも可。
- 排気管 :
- クロムメッキされたマニホールド、マットなニッケルメッキを施されたサイレンサー
- ハンドルバー変速機シフト :
- 1-2-3と刻まれたアルミニウム塗装ハンドルバー・サポート・グリップ。1-2-3の数字がレッド。ニッケルメッキされた固定ネジ、アジャスト・ナットとTeleflexシース・トラニオン。
クロムメッキパーツ
- フレーム/ボディ :
- ハンドルバー、フロント・ブレーキとクラッチレバーマウント、フロント・フォーク・ナット、フロアボード・ランナーとフェルール、リア・ブレーキ・ペダル、リアフレームの管、ツールボックス・フタ・フレームとヒンジ、リア・サドル水平バネ、タイロッド、ナット・スプリング・キャップとタイロッド クロスピース。フロント・サドLブラケットとボルト(バージョンIのみ)。「Lambretta」スクリプト付きグローブボックス(文字A、B、E、Aの内部とスクリプトの下の線はブラック塗装)。
- 電気パーツ :
- ヘッドランプ・ベゼル、ライト・スイッチ・カバー(バージョンIIとIIIのみ)。
- エンジン :
- キックスターター・ペダル、給油キャップ、リア・サスペンション・リンケージとリア・ブレーキ・レバー(バージョンIのみ)、燃料タップ(バージョンIIとIIIのみ)。
- ホイール :
- 大小キャップ・ナット、フロント・ハブ・ブレーキ・レバー。
ニッケルメッキパーツ
- フロントフォーク :
- 内部ピボット。
- フレーム/ボディ :
- ボディのネジとボルト、フロント・サドル・サポート、Lブラケットとボルト(バージョンIIとIIIのみ)。
- エンジン :
- リア・ショック・アブソーバのバンプストップ・キャップ、コンプリートのTeleflexのスケーブル・シース。リア・サスペンション???(バージョンIIとIIIのみ)、オイル・フィラー・キャップ、リア・ブレーキ・レバーとクラッチ・レバー(バージョンIIとIIIのみ)、燃料タップ(バージョンIのみ)。
- ホイール :
- フロント・ホイール・ハブ・ブッシュとナット。
光沢パーツ
フレーム/ボディ:ハンドルバー・レバー、ヘッドライト・サポート、グローブボックス・クロージャー、ベアリング・サポート・プレート。
- フレーム/ボディ :
- ハンドルバー・レバー、ヘッドライト・サポート、グローブボックス・クロージャー、ベアリング・サポート・プレート。
メンテナンス・データ
- 燃料/オイル混合物 :
- 5%
- 点火プラグ :
- Bosch(ボッシュ) 225ショート・スレッド
- 潤滑油 :
- SAE 15/50、180g
- 終減速機 :
- SAE 15/50、約100g
- キャブレター :
- MA 16、最大ジェット65、最小45、バルブ55
- 点火進角 :
- 26°、フライホイール円周より33mm前方に
Lechlerシステム・カラー
- メタリックブルー 8024
- メタリックレッド 8023
- メタリックグリーン 8025
- メタリックブロンズ 8053
- アルミニウム(エンジン):Fiat 690アルミニウム塗装